Jump to content
Main menu
Main menu
move to sidebar
hide
Navigation
Main page
Recent changes
Random page
freem
Search
Search
Appearance
Create account
Log in
Personal tools
Create account
Log in
Pages for logged out editors
learn more
Contributions
Talk
Editing
Openai/69292903-33e8-8008-86d5-a654a6dcbe33
(section)
Add languages
Page
Discussion
English
Read
Edit
Edit source
View history
Tools
Tools
move to sidebar
hide
Actions
Read
Edit
Edit source
View history
General
What links here
Related changes
Special pages
Page information
Appearance
move to sidebar
hide
Warning:
You are not logged in. Your IP address will be publicly visible if you make any edits. If you
log in
or
create an account
, your edits will be attributed to your username, along with other benefits.
Anti-spam check. Do
not
fill this in!
=== Assistant: いいところに目をつけられましたね。 === いいところに目をつけられましたね。 中国語の「弁証法」に当たる言葉は 「辩证法」(繁体字:辯證法) ですが、これがどう生まれたかは、日本語とかなり深くつながっています。 中3〜高校生くらいの語彙で整理してみます。 ==== 1. 中国語では何と言うか? ==== 現代中国語では、 dialectic / Dialektik / dialectique / 弁証法 に当たる言葉は: : 辩证法(biànzhèngfǎ) です。 日本語の「弁証法」とほぼ同じ3文字構成になっています。 * 辩(辯)=弁(べん) * 证(證)=証(しょう) * 法 =法(ほう) つまり、字面(じづら)は日本語の「弁証法」とほぼ同じです。 ==== 2. 語の成り立ち(どこから来たのか?) ==== ここがポイントです。 ===== ① もともとの漢字の意味 ===== * 辩/辯 - 言葉で論じる、弁じる、議論する * 证/證 - 証拠をあげて証明する、確かめる * 法 - 方法、やり方、ルール なので、「辩证法」という漢字だけを見れば、 : 「議論して(辩)、証明して(证)、物事の正しさを確かめる方法(法)」 という意味合いになります。 これは日本語の「弁証法」とほぼ同じ発想です。 ===== ② 日本語からの“逆輸入”の可能性が非常に高い ===== 近代の中国語の学術用語(哲学・経済・政治など)の多くは、 # まず日本で、西洋の概念を訳すために 漢字を組み合わせて新しい言葉(哲学・经济・社会・科学…)が作られる # その後、中国の知識人が日本に留学したり、日本語文献を読んだりして それらの言葉を「中国語の新しい用語」として取り入れる という流れをたどっています。 「哲学」「经济(経済)」「社会」「文化」「宗教」などは、この典型例です。 辩证法(弁証法)も、この系統に入ると考えられます。 * 日本語:弁証法(べんしょうほう) * 漢字:弁/辯+証/證+法 * 中国語:辩证法(簡体:辩、繁体:辯/證) つまり、 : ギリシア語 dialectikē : → ラテン語 dialectica : → ドイツ語 Dialektik など : → 日本語の訳語「弁証法」 : → それを中国語として 辩证法 の形で取り入れた という「長い旅」をしてきた言葉だと見てよいと思います。 (細かく言うと、中国でも独自に「辩证」などの言い方は古くからありますが、 “dialectic=辩证法” という哲学用語としての形は、 ほぼ明治以降の日本→中国という近代的な経路で固まったと考えるのが自然です。) ==== 3. マルクス主義との結びつき ==== 中国語で「辩证法」と言うと、多くの場合すぐに連想されるのは: * 辩证唯物主义(弁証法的唯物論) * 历史唯物主义(歴史的唯物論) つまり、マルクス主義の哲学用語です。 これは、 * ヘーゲルの Dialektik(観念論的弁証法)を * マルクスが「物質(経済・生産関係)に関する弁証法」として読み替えた * そのマルクス=エンゲルスの思想が 20世紀に中国に入ってきて、「辩证法=マルクス哲学の中心概念」となった という歴史があります。 そのため、中国の教科書で「辩证法」と言えば、多くの場合: : 世界は対立と矛盾を通して発展する : (「統一中的对立」「量变到质变」などの標語) というマルクス主義的な説明がセットで出てきます。 ==== 4. ギリシア語とのつながりを一枚にすると ==== ここまでを、言語の流れとして図式化すると: # 古代ギリシア語 - διαλεκτική (dialektikē):「対話・問答の技術」 # ラテン語 - dialectica(ディアレクティカ) # 近代ヨーロッパ語 - ドイツ語:Dialektik - 英語:dialectic - フランス語:dialectique # 日本語(明治以降) - これを漢字で訳して 弁証法 とする - 「弁じて証す方法」=議論・証明を通じて真理を探る方法、という意味合い # 中国語(清末〜民国期以降) - 日本の哲学用語を取り入れて、辩证法 として定着 - 20世紀にはマルクス主義と強く結びつき、「弁証法的唯物論」などの形で広がる という流れになります。 ==== 5. まとめ ==== * 中国語の「辩证法」は、日本語「弁証法」と同じ字構成・同じ意味領域の言葉。 * 語源の大もとは、やはりギリシア語 διαλεκτική(対話・問答の技術)。 * その後、 - ラテン語 dialectica - 西洋語 Dialektik / dialectic / dialectique - 日本語弁証法 - 中国語辩证法 という経路をたどってきた「多国籍の用語」と言える。 * 現代中国では、「辩证法」という言葉は特に'''マルクス主義哲学(弁証法的唯物論)'''と結びついて使われることが多い。 こうして見ると、 日本語の「弁証法」も、中国語の「辩证法」も、 同じ“言葉の家族”の中にいる兄弟姉妹みたいなものですね。 もしご興味があれば、 * 「辩证法」という語が、中国のキリスト教神学でどう(あるいはほとんど)使われてこなかったか * あるいは、マルクス主義的「辩证法」と、バルト的「弁証法」の違いを、中国語圏の文脈でどう整理すべきか といったところにも、踏み込んで整理してみることができます。
Summary:
Please note that all contributions to freem are considered to be released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 (see
Freem:Copyrights
for details). If you do not want your writing to be edited mercilessly and redistributed at will, then do not submit it here.
You are also promising us that you wrote this yourself, or copied it from a public domain or similar free resource.
Do not submit copyrighted work without permission!
Cancel
Editing help
(opens in new window)