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=== Assistant: いいところに気がつかれましたね。 === いいところに気がつかれましたね。 「名前の意味がピンとこない」というのは、とても大事な違和感だと思います。 中3くらいの語彙を目安に、 ①ギリシャ語の元の意味 → ②哲学での意味 → ③日本語「弁証法」という言葉の作り → ④まとめ という順番で説明してみます。 ==== 「弁証法」に当たるギリシャ語は ==== : という言葉です。 これは動詞 διαλέγεσθαι(ディアレゲスタイ) 「対話する・問答する・話し合う」から来ています。 * dia = 「~を通して」 * legein = 「話す」 なので、もともとは : くらいの意味だと思っていただくと近いです。 ===== プラトンの本は「対話編」とよばれるように、 ===== * ソクラテスとだれかが会話する * 相手の考えを質問でつついていく * 間違いが見えてくる * だんだん「本当に正しいこと」に近づいていく という形を取ります。 このように、 : これが、最初の「弁証法(ダイアレクティケー)」の基本イメージです。 ==== そのあと「弁証法」という言葉は、時代ごとに意味が少しずつ変わっていきますが、 ==== 中3向けに、ごく大まかに言うと: # プラトン - 対話や議論を通して、いろんな意見を整理し、 「本当に正しいもの(イデア)」へと近づく道すじ。 # アリストテレス - 「議論の技術」という意味が強くなる。 いろいろな立場を検討して、どこがおかしいかを見つける技法。 # 近代のヘーゲル - 歴史や世界そのものの動きを説明する考え方として 「弁証法」を使うようになる。 - よく言われる「正・反・合」というイメージで有名です(実際には少し単純化しすぎですが)。 すごく乱暴にまとめると: : という「考え方の動き」、あるいは「歴史の進み方」として 「弁証法」が語られるようになっていきます。 ==== では、なぜ日本語では「弁」「証」「法」という漢字を使うのでしょうか。 ==== ===== - 弁 - 「弁じる」=自分の言い分を述べて説明する、論じる ===== * 証 - 「証明」「証し」=それが正しいかどうか、確かめる、立証する * 法 - 「方法」「やり方」「ルール」 これを合わせると、 : = : という意味合いになります。 明治のころ、日本に西洋哲学が入ってきたときに、 学者たちがギリシャ語の dialectic を、 こういう漢字で表そうとしたわけです。 ===== よく「キリスト教弁証学」「護教」などで出てくる弁証=自分の信仰の正しさを弁護して証明する ===== という意味がありますが、 * 「弁証論(apologetics)」と * 「弁証法(dialectic)」 は、名前は似ていますが、元の言葉も、意味も違うものです。 * 弁証論:自分の立場の正しさを弁護・説明する学問 * 弁証法:①対話・議論を通して真理に近づく方法 ②相反するもののぶつかり合いの中から、より深い理解が生まれると見る考え方 ここが混ざると、余計に分かりにくくなります。 ==== ここまでを、中3レベルの言い方で一本にまとめると: ==== : と言えます。 * もともとのギリシャ語は「対話・問答を通して考える技術」 * 漢字では「弁(論じる)+証(確かめる)+法(方法)」 なので、 : くらいにイメージしていただくと、 名前の感じと中身が、少しつながってくるのではないかと思います。 ==== 最後に、教室の簡単な例にしてみます。 ==== # 生徒A「宿題、多すぎておかしいと思います!」 # 先生「でも、復習しないと実力が付きませんよ。」 # そこから、 - A「じゃあ、量は減らして、内容をしぼれませんか。」 - 先生「それなら、テスト前は多め、ふだんは少なめという案はどうですか。」 - ほかの生徒の意見も聞く こうして、 * 「宿題多すぎ!」だけでもなく * 「先生の言う通り!」だけでもなく 両方の意見をぶつけて考え、 前より少し良い形に近づいていく、こういう動き方を ごく日常レベルの「弁証法的な考え方」と言えます。 もちろん、哲学の弁証法はもっと抽象的で深い話になりますが、 「反対の考えをちゃんと聞き、ぶつかり合いを通して、 本当により良い理解を探していく」 という基本の姿勢は、このたとえでも共通しています。 もしよければ次のステップとして: * 「弁証法」と「単なるケンカ・言い争い」のちがい * ヘーゲル的な弁証法(正・反・合)と、バルト的弁証法のちがい なども、同じくらいのレベルの語彙で整理してみることもできます。 ここまでで「名前の意味」は少しつながりそうでしょうか?
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